
明和町を「笑顔が輝くまち」にしていくことを目標に、平成30年12月に就任させていただきましたが、令和二年からの新型コロナウイルス感染症拡大という世界規模での危機の影響を受け、任期の大半をその対策に費やすことになりました。
しかしながら、こうした厳しい中にあっても、職員とともにできること、やれることに誠心誠意取り組み、新たな事業にもチャレンジし、多くのことで成果があったと思っています。
財政運営の関係では、財政健全化プランを作成し、プランに基づき財政調整基金の額を令和3年度末で平成30円度末の1.75倍となる7億円にまでもってくることができました。歳入確保の面でも、ふるさと納税の額が3年連続で12億円を超え、うち2回は三重県内トップの額となったところです。また、ネーミングライツについても、総合体育館とふるさと会館で実現することができましたし、クラウドファンディングによる資金調達にも取り組むことができました。
子育て支援、教育の関係では、多くの皆様のお力のおかげで、子ども食堂を立ち上げていただけましたし、小学校区編成基本計画と建設基本構想も策定することができました。
その他にも、高齢者の外出支援などを目的としたデマンド交通の実証実験や、災害に強い住環境整備を目的とした道路防災事業への着手、町内企業の規模拡張、観光振興による町の活性化をめざす「観光DMO」の設立など、様々な施策を実現できたところです。
しかしながら、総合計画に掲げる将来像「住みたい 住み続けたい豊かなこころを育む歴史・文化のまち」を実現していくには、道半ばの施策や、やり残している施策などもまだまだ多くあり、引き続き「オール明和」の機運を醸成する中で、課題解決をはかっていかなければなりません。
総合計画の基本理念「みんなでつくるまちづくり」に沿って、住民の皆様の声を聴かせていただきながら、勇気を持って、元気に、本気で課題に立ち向かい「笑顔が輝く持続可能なまち」の実現に向けて全力で取り組んでまいりますので、引き続き多くの皆様のご支援、ご指導を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
世古口 哲哉